ヘアカットやアレンジなどの練習に使用するマネキン(ウィッグ)は、美容学生や美容師にとって欠かせない相棒です。
ウィッグは様々な種類があり、値段も安いものから高いものまでピンキリ。どのウィッグを選べば良いのかな?と迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回は、美容師の練習用ウィッグの選び方のポイントについて解説します。
これから美容師を目指す人や、ウィッグで練習しようと考えているアシスタントさんもぜひ参考にしてみてください。
目次
1.ウィッグの種類
練習用のウィッグを選ぶ前に、まずはウィッグの種類について確認しておきましょう。
美容師が練習用に使用するウィッグは「人毛」「人工毛」というように毛質で大きく2種類に分けられます。
「人毛」と「人工毛」の毛質の特徴を覚えて、ウィッグ選びに役立てましょう。
1-1.人毛
人毛ウィッグは、人間の髪で作られたウィッグです。
人毛ウィッグは一つひとつに髪質やクセに個性があるため、本物の髪を使って実践的な練習をしたい人におすすめです。
本番に近いカットの練習ができるので、技術の向上に役立ちます。
人毛ウィッグは高価なものが多いため、ある程度技術に自信がついてから人毛100%ウィッグを選んだほうが良いでしょう。
1-2.人工毛
人工毛ウィッグはポリエステルなど化学繊維製のファイバー毛で、価格が安いものが多いのが特徴です。
カット初心者は、人工毛のカットウィッグで数をこなすと良いでしょう。
耐熱性が高い人工毛なら、ヘアアイロンを使ったセットのトレーニングも可能です。
2.ウィッグの選び方
美容師の技術を効率よく身に付けるためには、ウィッグ選びが大切です。
「人毛」「人工毛」の毛質以外に確認する点について解説します。
練習用ウィッグの選び方のポイントをおさえておきましょう。
2-1.使用用途で決める
カットの練習に使うのか、またはカラーやパーマの練習、ヘアアレンジがメインなのか、というように使用用途によってウィッグの種類を使い分けましょう。
たとえばヘアセットの場合、編み込みやアップスタイルの練習なら人毛で良いですが、コテやストレートアイロンの練習がメインなら耐熱性の高い人工毛を選んだほうが繰り返し使用できます。
2-2.耳の形状で決める
ウィッグによって耳の形状が異なります。
耳周りのカットの際、立体耳のものを選ぶとコームやシザーの入れ方をリアルな状態で練習することが可能です。
これまでのウィッグは立体耳ではないものが主流でしたが、近年では立体耳ウィッグが増えてきているので使ったことがない人はぜひ試してみてください。
耳掛けも可能なので、耳掛けしたときのイメージをつかみやすくなります。
2-3.毛量や長さもチェック
1,000円~2,000円ほどで購入できる激安のウィッグは、毛量が少ないケースがあります。
とにかく数をこなしたいという場合は問題ないですが、実践的なトレーニングに入る場合は毛量や長さを確認しましょう。
和髪などのアップスタイルを作るなら長さが必要ですし、毛量調整のカットトレーニングをするなら毛量が必要です。
ウィッグ代を無駄にしないためにも、練習内容に必要な毛量や長さがあるかを確認してから購入するようにしましょう。
3.ウィッグのお手入れや処分方法
ウィッグで練習を繰り返していると、臭いや汚れが気になってくるものです。
汚れを放置したままだと、汚れが落ちにくくなり劣化の原因にもなってしまいます。
正しくお手入れをして、大切なウィッグを長持ちさせましょう。
3-1.洗い方
まず、洗う前に髪の絡まりをといておきます。
シャンプーボウルや洗面器にお湯をはり、シャンプーを溶かしたらウィッグの髪をつけましょう。
ゴシゴシ洗うと髪が絡まってしまうので、ジャンボコームで毛先から丁寧にとくように洗います。
シャワーで優しく洗い流したら、トリートメントも付けて洗い流しましょう。
タオルでウィッグを包み込んで水気を取ります。
クランプに付けて自然乾燥させましょう。
3-2.美容師ウィッグの捨て方
要らなくなったウィッグは何ゴミで捨てたら良いの?と困っている人もいるのではないでしょうか。
美容室で処分する場合は事業ゴミになりますが、美容師個人が自宅で処分する場合の捨て方は各市町村によって異なります。
燃えるごみで出せる地域もあれば、燃えないゴミになる地域もあるため、自治体のゴミの分別区分を確認してください。
また、ゴミ捨て場に出す際は、そのままゴミ袋に入れると見た目のインパクトが強くてびっくりする人もいるので、ウィッグを新聞紙に包むなどして見えないように配慮しましょう。
ウィッグの状態が良ければ、ネットで売るのもおすすめです。
まとめ
今回は、美容師用ウィッグの選び方について紹介しました。
練習用ウィッグは種類が豊富にあるため、トレーニングの内容に合わせてウィッグを選ぶことが大切です。
ウィッグ代が無駄にならないよう、効率良く技術を磨いていきましょう。
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