トリマーさんが使用するトリミングシザーの種類と特徴を解説!

2022.06.24

犬の毛を整え可愛く仕上げるトリマーさん。人間の髪の毛をカットする美容師さんや理容師さんとは、接客する相手以外にも使用するシザーが異なります。本記事では、トリマーさんが使用するトリミングシザーの種類と特徴について解説します。

1.トリマーさんが使用するトリミングシザーとは?

犬の毛を整えるため専用のトリミングシザーは、専門的なものから家庭でも使用できるものまで色々とあります。犬種や大きさによって使用するトリミングシザーが異なり、状況に応じて交換しながら整えていきます。
美容師さんは1本のシザーに対し「ウェットカット」や「ドライカット」、「チョップカット」など様々なカット技法を使います。しかし、トリミングの場合カット技法はなく、切って整えることが重要となるためシザーの種類を見極めて使わなければなりません。

2.トリミングシザーの種類と特徴

トリミングシザーは主に「ロングシザー」、「ミニシザー」、「セニングシザー」、「カーブシザー」の4種類です。では、それぞれの特徴について紹介します。

2-1.ロングシザー

犬の毛を全体に切って整えるメインのトリミングシザーです。真っ直ぐ綺麗に切れることが重要となるため、シザーから毛が逃げない「直刃」を使用します。刃元から刃先まで直線的なロングシザーは、7インチ前後の長さが主流となっており、大きいサイズの犬種によっては8インチ前後を使用する場合もあります。
犬種やサイズに合わせて、ロングシザーの長さを替えることで開閉回数が調整でき手首への負担を抑えます。

2-2.ミニシザー

ロングシザーと同じく「直刃」ですが、ヒゲや肉球の間の毛など細かいカットをする際に使用します。犬種やサイズに関わらず、目元や耳周りなど繊細な箇所をカットする際に必要となります。

2-3.セニングシザー

セニングシザーは全体の毛量調整と、カットラインを馴染ませて自然な仕上がりにするため使用します。セニングシザーを1回挟んだ際に、削げる割合を「カット率」と呼び、10~80%と幅が広いです。しかし、近年70~80%の割合で削げるものは「ブレンディングシザー」と呼ばれています。
では、なぜブレンディングシザーと呼ばれる様になったかというと、昨今流行している犬のカットデザインが「フワフワでナチュラル」なテイストが多いためです。
ロングシザーとセニングシザーの組み合わせでデザインを作るより、ブレンディングシザーを使うだけで短くカットしつつ自然なデザインになるため、仕上がりが早くなります。犬の毛質が柔らかい場合、特にロングシザーだけだと直線的になってしまうため、ブレンディングシザーが便利です。
トリマーさんが使用するセニングシザーのカット率は平均40%、ブランディングシザーのカット率は平均80%となっており、それぞれ使い分けるため1本づつ用意している方も多いです。

2-4.カーブシザー

プードルやシーズーなど、丸みのあるカットデザインを表現するために使用します。顔や足周りなど細かいパーツを繊細にカットするため、刃の形がカーブになっています。メーカーによってカーブの角度が異なり、中間から緩やかにカーブしているものから、刃先から急激にカーブしているものまで様々です。
犬種やサイズによってカーブシザーの大きさも異なりますが、ロングシザーと同じく7インチ前後が主流となっています。

3.トリミングに美容師さんや理容師さんが使用するシザーが使えるって本当?!

人間の髪の毛をカットする際に使用するシザーは、トリミングシザーとしても使えます。ただし、刃の形状が刃元から刃先まで直線的な「直刃」であることが前提です。理由としては、トリミングする際毛が逃げずしっかり切るためです。
美容師さんや理容師さんが使用するシザーの種類には「直刃」のものが多くあり、ロングシザーやミニシザーなど、こちらから選んで購入するトリマーさんもいます。

4.トリマーさんにおすすめ!アーチコンセプトのシザーケース

上質なイタリアンレザーの素材に、使いやすいようデザインされた「アーチコンセプト」のシザーケース。トリミングの際に出る毛が、シザーケースに入ってもジッパーの開閉だけで簡単に取り除けます。
また、筒型オリジナルシザーケースは肩掛けと腰掛けの装着以外にも、自立するため自分のワークスタイルに合わせて使えます。長時間の立ち仕事だからこそ、腰への負担も考えながら使えるので人気です。
ガン型オリジナルシザーケースは、シザーの出し入れがしやすいようにデザインされており、それぞれの利き手に合わせて選べます。カラーのバリエーションが豊富で、自分好みのカラーが選べて人気です。

トリマーさんが使用するトリミングシザーの種類と特徴について解説しました。シザーを持つ職種として、美容師さんとはまた違うシザーの種類と特徴があります。ぜひ、本記事を参考にトリミングシザーやシザーケースを選んでください。