美容師やトリマーが使うシザーケースと何が違うの?花屋で働くフローリストが使用できるシザーケースについて解説

2022.04.25

美容師やトリマーが使うシザーケースと何が違うの?花屋で働くフローリストが使用できるシザーケースについて解説

シザーケースを使用するのは美容師だけだと思っていませんか?犬猫をトリミングするトリマーや、花屋でフラワーアレンジメントをおこなうフローリストなども使用しています。本記事では、フローリストの持ち物や使用するシザーケースについて解説します。

1.フローリストの持ち物とは?

フローリストが使用するシザーケースは、「フロートケース」と呼ばれています。美容師やトリマーはハサミやコーム、ブラシなどをシザーケースに収納しますが、フローリストはハサミ以外にも必要な持ち物が存在します。実際にどんな物をフロートケースに収納するのか紹介しましょう。

1−1.花鋏

花鋏は、草花や木の枝などを切る際に使用します。フラワーアレンジメントや生け花など、花屋で作業する際に1番よく使う道具です。美容師やトリマーが使用するハサミと比較すると、取っ手の形が異なり「つる手」と「わらび手」の2種類があります。

「つる手」は、持ち手が輪になっており細かい作業がしやすいです。「わらび手」は、持ち手の先端部分が小さく丸まっており生け花でよく使われています。

1−2.フローリストナイフ

フローリストナイフは花鋏と同じ様に、草花や木の枝を切る際に使用します。フローリストナイフは、花鋏に比べると一定方向に切れるので断面がきれいです。また、水揚げも良くなる為、吸水スポンジを使用するフラワーアレンジメントに最適です。

1−3.剪定鋏

硬い木の枝や茎などを切る際に使用する剪定鋏。ガーデニングや庭園などの整備をする際にも使えます。花鋏と比べると力がはいるので、間にバネがついておりグリップ式になっています。

1−4.クラフトハサミ

フラワーアレンジメントをつくる際に必要なリボンやセロハン、紙などを切る時に使用します。セロハンや紙は大きめに切ることがあるので、切れ味のいいしっかりとしたクラフトハサミを使用している方が多いです。

1−5.ホッチキス

ホッチキスは、フラワーアレンジメントや植木鉢のラッピングの際によく使います。自分専用のホッチキスを常備しておくとスムーズに作業ができます。

他にも、細かい作業をする際に必要なピンセットや携帯電話など、状況に応じて持ち物がかわります。上記を見るとフローリストは美容師やトリマーに比べると、持ち物が大きく異なります。

2.フローリストとトリマーが使用するシザーケースの違い

フローリストは草花や枝などを切って、ラッピングやフラワーアレンジメントをするので、美容師やトリマーとの持ち物が異なります。では、フローリストが使っているフロートケースはどんな物なのか、違いについても紹介します。

2−1.フローリストが使用するフロートケース(シザーケース)

花鋏には色々な種類がありますが、花屋でよく使われている「つる手」のものは持ち手の横幅が広く、刀が短めです。その為、使用する花鋏とシザーケースの横幅が重要となります。フローリスト専用として販売されているフロートケースは、横幅が13cm以上と広くなっています。

他にも、フローリストナイフや携帯電話など形状が異なる物が収納できるように、横幅を広げて腰巻きエプロンのようなデザインのフロートケースもあります。

2−2.美容師やトリマーが使用するシザーケースとの違い

美容師やトリマーが使用するハサミは縦長でスリムな形状、そして3本以上所有します。その為、シザーケース内でハサミがバラバラにならないようシザーホルダーが付いています。基本的に美容師やトリマーは、どこのメーカーさんのシザーホルダーを使用しても問題はありません。

しかし、フローリストがメインで使用する花鋏は形状がそれぞれ異なり、通常販売されているシザーケースのシザーホルダーでははいりません。フローリスト専用で販売されているシザーケースには、花鋏の形状に合わせたシザーホルダーをつけて対応をしているメーカーがあります。

この点から、シザーケースの中にあるシザーホルダーが大きく異なることが言えます。

3.フローリストがシザーケースを購入する際の注意点


フローリストが使用する花鋏と、美容師やトリマーが使用するハサミとでは大きさや本数が異なります。この点を踏まえて、フローリストがシザーケースを購入する際に注意したい点を解説します。

3−1.花鋏の大きさと本数

フローリストが使用する花鋏には、取っ手の形状や素材、大きさなど様々なタイプがあります。その為、使用する花鋏のサイズはチェックしておきましょう。チェックしておくことで、花鋏を守るシザーホルダーやケースの大きさが決めやすくなります。

シザーホルダーがない場合、ケースの底に刃が直接あたってしまい、破損の原因になるので付いているものをおすすめします。基本的に花鋏は1本のみで対応することが出来ますが、花や枝の状態によって2〜3本使い分けることもあるので、本数も重要です。その点も踏まえて選びましょう。

3−2.どのくらいの収納力が必要なのか

フローリストの持ち物について上記で紹介しましたが、他にもペンや携帯電話、テープなどすぐに取り出したい小物があります。これら全て収納する場合は、容量が大きいシザーケースを選びましょう。

フローリスト専用シザーケースの場合、テープが使いやすいように専用ホルダー付いているものから、収納別にポケットが付いているものなどがあります。収納するものの数が増えれば、シザーケース全体の重さも増えるので注意しましょう。

フローリストが使用するシザーケースについて解説しました。フローリストは美容師やトリマーと持ち物が違い、特にハサミの形状が異なります。

その為、フロートケースとしてシザーケースを使用する場合、フローリスト専用のデザインになったモノ、もしくはシザーホルダーが取り外しできるモノを選ぶのがおすすめです。こちらを参考に素敵なフロートケースを見つけてください。