シザーケースとは一体どんなもの?使用する職種やシザーケースの定番について

2022.02.20


「シザーケース」と言えば美容師さんが持っているカバンとして、認識されている方が多いのではないでしょうか。実際に「シザーケース」って一体どんなものなのか?他にもシザーケースを使用している職種について解説します。

職種によって使用するシザーケースの定番や、海外事情についてもお話しますので、ぜひ参考にしてください。

1.シザーケースとは一体どんなもの?

サロンに行くと、担当の美容師さんがいつも腰につけている「シザーケース」。何のために使用しているのか気になりますよね。シザーケースは、仕事で使用するハサミやコームなどの道具を収納するカバンです。
ワゴンやテーブルなどに直接ハサミを置くと、床に落としやすく刃がかけてしまったり、衛生上良くありません。シザーケースに収納することで、ハサミを守り清潔に使用できます。

2.シザーケースを使用している職種について

シザーケースを使用している職種がいくつかあります。代表的な職種とどういった道具を収納しているか紹介します。

2−1.美容師・理容師

お客様の髪を切る際に使用する、ハサミやコームなどをシザーケースに収納しています。他には、レザーや髪を止めるダッカールなどカットで使用する道具に、ブラシやカラーの塗布で使う手袋なども。最近ではSNSなどに投稿するため、携帯電話を収納するスペースがあるシザーケースなどもあります。

2−2.トリマー

動物のトリミングで使用する、ハサミやコームなどをシザーケースに収納しています。爪切りや動物の被毛を整えるスリッカーブラシなどトリマーならではの道具もあります。

2−3.フローリスト

花や枝などを切るのに用いる花鋏や、花の茎をキレイに切り落とすフローリストナイフなどをシザーケースに収納しています。他にも、フラワーアレンジメントで使用するリボンやセロハンなどを切る業務用ハサミや、ホッチキスなどもあります。

3.シザーケースの定番ってどんなものがあるの?


シザーケースにはベルトや肩掛けで持つ商品と、ワゴンやテーブルなどの平らな場所に置いて使用する折りたたみの商品があります。では、職種によってシザーケースの定番はどちらでしょうか。

3−1.美容師・理容師

美容師、理容師が使用するシザーケースの定番はベルトや肩掛けの商品です。理由はお客様の髪を切る際に、箇所ごとにハサミやコームの種類をかえるため、シザーケースを体の近くに配置できるからです。ハサミやコームをかえるごとに、移動する手間が省けて仕事がスムーズに進みます。

ただし、ハサミを多く所有している方や美容室のオーナーなど、折りたたみのシザーケースを愛用されている方もいます。

3−2.トリマー

トリマーも理美容師と同様に、シザーケースの定番はベルトや肩掛けの商品です。理由は動物のトリミングをする際に、箇所ごとにハサミやコームなどをかえながら作業するため、シザーケースを体の近くに配置できるからです。

動物のシャンプーやドライなどもするため、両手がすぐに使えるベルトや肩掛け商品は便利です。

3−3.フローリスト

フローリストも、シザーケースの定番はベルトや肩掛けの商品です。しかし、花を切ったりアレンジをする際、水滴などがつくため腰巻エプロンタイプのシザーケースなども人気となってます。生け花など、一定の位置で作業する際はハサミ専用のケースなど、ベルトや肩掛けのシザーケースを使わないこともあります。

理美容師、トリマーについては比較的ハサミの大きさや道具が近いこともあり、ベルトや肩掛けのシザーケースが定番です。しかし、フローリストの場合アレンジメントや生け花、ガーデニングなど状況によって異なります。

4.理美容師が使用するシザーケースの海外事情

理美容師が使用するシザーケース。アメリカやイギリスなどの海外では、どういったシザーケースが使われているのか気になりますよね。海外では日本に比べて、ワゴンやテーブルなどの平らな場所に置く、折りたたみのシザーケースを使用する方が多いです。

なぜなら個々で仕事をされる美容師が多く、自分専用のワゴンにハサミ以外のブラシやドライヤー、コテなど一式所有しているからです。そのためワゴンに置くのであれば、折りたたみシザーケースが便利です。素材は、合成皮革やナイロン等が多く、長年働いている美容師ほど歴史を感じる本革を使用している印象です。


シザーケースとは一体どんなもの?使用する職種やシザーケースの定番について解説しました。ハサミを収納するシザーケースは、職種によって定番が異なります。そのため、シザーケースを選ぶ際は仕事に合わせた定番商品から選んでみてはいかがでしょうか。

また、海外のシザーケース事情も日本と違い美容師の働き方が影響されています。本記事が、新たな発見になったら幸いです。