シザーケースに使用する革素材ってどんなものがある?革の種類や違いについて解説!

2022.03.01


シザーケースに使われている素材として、革や塩化ビニールなどが挙げられます。特に代表的な革素材は、色んな種類がありどう違うのか知らないことも多いですよね。今回は、革素材に注目して種類や違い、またメリット・デメリットについて比較しながら解説します。

革を知ることで、シザーケースを選ぶ際の参考になるのでぜひご覧ください。

1.「革」って何?革の基礎知識

シザーケースの素材として知られている「革」。革とは、動物の皮を天然の植物エキスや薬品を使って腐敗を防ぎ、素材としての耐久性を作るなめし加工を施したものです。動物の皮は、時間の経過と共に腐り硬くなります。

この腐敗と皮が硬くなるのを科学的に処理するなめし加工を施すことで、シザーケースやジャケットなどの商品に使える革となります。革商品の素材には「本革」と記載されることもあります。

2.「革」の種類


革の種類は牛や豚などよく流通しているものから、ワニやヘビなどの高級なものまで様々です。その中から、シザーケースの素材に多く使用されている「牛革」など、代表的なものを紹介します。

2−1.牛革

革として一番流通している「牛革」。シザーケースの革素材として、多くのメーカーが使用しています。牛革は、しっかりとした厚みと強度があり、美しい仕上がりが特徴です。また、牛の性別や成長度合いで名称や価格帯が違います。牛が若ければ若いほど、高価になります。

2−2.豚革

牛革の次によく流通している「豚革」。豚革は毛穴が大きく通気性に優れており、牛と比較すると軽くて薄いのが特徴です。革といえば、海外から輸入されることが多いですが、豚革は日本でも作りやすく海外へ輸出されています。

2−3.馬革

牛革に比べると薄く、柔軟性がある「馬革」。馬革は薄いため強度はおちますが、手触りがよく使い込むほど革の変化を楽しめるのが特徴です。牛や豚と比較すると、獲れる数が少なく希少性の高い革です。

上記以外にも、羊や鹿などの革も存在します。シザーケースの革素材を選ぶ際、最低限牛革と豚革、馬革の違いを知っておきましょう。

3.「本革」と「合成皮革」の違いって?メリット・デメリットを紹介


シザーケースの素材によく表記されている「本革」と「合成皮革」。それぞれ「革」とつきますが、意味合いが異なります。では、どんな違いがあるのかそれぞれメリットとデメリットを紹介します。

3−1.本革のメリット・デメリット

「本革」とは、牛や豚などの動物からつくる革を表します。メリットは本革ならではの高級感と耐久性の高さ、また使い続けることによって風合いが変化し楽しめることです。手入れ次第では10年近く使えて、時間の経過と共にできたキズや、色の濃淡など使う人によって個性がでます。

デメリットとしては、革に使用される動物によって価格が異なり高価であること。また、水などに弱い点が挙げられます。

3−2.合成皮革のメリット・デメリット

「合成皮革」とは、動物の皮を使用せずナイロンなどの生地の上から、合成樹脂をコーティングし人工的に作った革を表します。メリットは合成樹脂でコーティングするため、水を弾き汚れにくいです。また、本革に比べると価格が安く軽いのが特徴です。

デメリットとしては、劣化が早く使い続けると表面にヒビがはいりボロボロになります。うまく手入れをしても、約3年ほどしか使えないです。

両方のメリット・デメリットを知った上で、シザーケースを選ぶことは大切です。使用できる期間をしっかり把握することで、安く購入しまめに交換するのか、もしくは大事に長く愛用するのかで革の素材選択がかわります。

4.アーチコンセプトのシザーケースの革素材はどんなもの?

ここからは、アーチコンセプトで使用している革素材について説明しましょう。1980年創業、本場イタリア・トスカーナ地方「ORICE(オリーチェ)」社の本革を使用しています。動物の皮になめし加工を施す際、こちらでは天然の植物エキスを使用するベジタブルタンニング法が使われています。

自然の素材のみ使用しているため人や環境に優しく、丈夫でしっかりとした質感が特徴です。使用していくと少しづつ柔らかくなり、時間の経過と共に風合いが変化します。

シザーケースに使用する革素材ってどんなものがある?革の種類や違いについて解説!について話をしました。革の種類、また本革と合成皮革の違いを知ることで、シザーケースを選ぶ際のポイントになります。必ず、素材の欄は確認してから購入しましょう。