美容室のコロナ対策ってどんなことをしてるの?お客様に安心して来店して頂く為の感染症対策を紹介

2022.03.14

2020年1月に新型コロナウィルス感染症が国内で確認されてから、早くも2年が過ぎます。以前からも衛生上、消毒や換気などはおこなった上でお客様を接客し、ヘアカットなどを施術してきましたが更に美容室は厳しい状況になりました。

そんな中でも、髪を綺麗にしたいお客様が安心して来店できるよう、新型コロナウィルス感染予防対策を工夫をしている美容室はたくさんあります。では、どんな対策をされているのか気になりますよね。本記事では、美容室の新型コロナウィルス感染予防対策について紹介します。

1.美容室における新型コロナウィルスの懸念とは?

新型コロナウィルスは、主に接触や飛沫から感染するケースが多いです。しかし、美容師は施術でお客様に接触し、会話でコミュニケーションをはかる為、飛沫は避けられません。これらの要因が重なり、お客様が美容室へ行くことに不安や心配することが起きてしまいました。

実際に、1か月周期のお客様が2か月に変更されたり、自宅でヘアカットやヘアカラーを自分自身でおこなう事例も多くなってしまいました。そんな状況の中で、いかにお客様への感染予防と安心して来店していただけるかが課題となり、新型コロナウィルス感染予防対策ができました。

2.美容室の基本的な新型コロナウィルス感染予防対策

では、実際に美容室が新型コロナウィルス感染予防対策をどのようにおこなっているのか紹介します。

2−1.マスクの着用

施術をする美容師と、お客様双方にマスクを着用してもらいましょう。マスクをすることによって飛沫感染を抑えることができます。ただし、お客様にマスクをしていただく場合、髪の毛やヘアカラーなどの薬剤がつくことがあります。

その為、使い捨てマスクを着けていただき、施術終了後に処分するなどの対策が必要となります。マスクを予備で持参されるお客様もいますが、ない方もいるので必ず声掛けをしましょう。

2−2.入店時の手指消毒と検温

お客様が入店された際、受付で手指消毒をしていただき、検温に協力してもらいましょう。手は石鹸を使って洗い流してもらうのが一番ですが、美容室の場合それがすぐにできない為、手指消毒をしてもらうことで接触感染を抑えることができます。

また、新型コロナウィルスは発熱するケースが多いので、お客様の検温は必要です。直接触れることなく体温が測れる検温器は用意しておき、来店されたお客様1人1人チェックしましょう。体温が37.5度以上ある場合は熱があるので注意です。

2−3.イスや受付カウンターなど定期的な除菌

イスや、受付カウンターなどお客様が直接触れる箇所は、定期的に除菌作業をおこないましょう。アルコールや次亜塩素酸水などを使って除菌、殺菌作業をすることで接触感染を抑えることができます。

また、イスや受付カウンター以外にドアノブやトイレなど入店前後や、お客様が使用する場所などもはいるので気をつけましょう。

2−4.ドアや窓を開けたり、換気扇を使った換気

新鮮な空気を、室内に循環させることで新型コロナウィルスの感染を防ぐことができます。ドアや窓を開けたり、換気扇を使うことで新鮮な空気が取り込まれ、室内の空気を入れ替えることができます。換気扇を使用する場合は、フィルターを定期的にチェックしましょう。

2−5.お客様に触れるハサミやコームの消毒、タオルやクロスの交換

コロナ以前から、美容室は衛生上お客様に触れるハサミやコームなどは定期的に消毒していました。しかし、更にこまめにおこなうようにしましょう。タオルやクロスなども、お客様に使用した後は使用済みの蓋付きボックスに入れておくなどの対策が必要です。ビニールクロスなど使い捨てできる商品もあります。

2−6.席の間隔をあける、またはパーテーションの設置

コロナ化で浸透したソーシャルディスタンス。厚生労働省では、相手との距離を2m以上離しておくことを推奨しています。その為、お客様同士の間隔をあけることが望ましいです。席を1つ空けてお客様の人数を抑えたり、パーテーションやカーテンなど仕切りをつくりましょう。

パーテーションはサイズが異なる為、レンタルをして大きさを確認してから購入するのもおすすめです。

以上の6つをベースに、他にも毎朝の従業員の検温や、施術前にお客様の見えるところで手指消毒をしてからスタートする美容室などもあります。お客様に安心して来店していただけるように、基本的な新型コロナウィルス感染予防対策はおこないましょう。

3.基本的な新型コロナウィルス感染予防対策以外に工夫している例

基本的な新型コロナウィルス感染予防対策以外に、工夫している美容室がたくさんあります。その中でも実践されて効果的な感染予防対策を紹介します。

3−1.会話を最小限

お客様とのコミュニケーションで大切な会話。会話をすることによって、お客様のライフスタイルや、好みなどを知りヘアスタイルを提案するのは美容師の役目です。しかし、飛沫感染の恐れがあるので、会話を最小限にした美容室が増えています。

お客様の中には、美容室での会話を楽しみに来店される方もいらっしゃいます。その為、基本的な項目には含みませんでしたが、実際に会話を最小限にしてもらうと嬉しいという声もあります。全てのお客様に当てはまらないので、口頭やアンケートで確認をしてから施術をするといいでしょう。

3−2.ドアや窓に網戸を設置

新型コロナウィルス感染予防対策の中に換気が含まれているので、ドアや窓など開けて営業されている美容室が多いです。しかし、虫などが美容室に入り込む恐れがあります。そこで防虫対策としておすすめなのが、網戸の設置です。コストはかかりますが、今後も必要と判断し設置をしているケースが増えています。

3−3.雑誌の提供をI-Podなどの電子タブレットに変更

美容室の待ち時間に提供する雑誌を、電子タブレットに変更する美容室が増えています。理由としては、直接お客様が雑誌に触れてしまうので、その都度消毒する必要があり手間がかかってしまうからです。電子タブレットに変更することで、施術後に消毒するだけで済みます。

新型コロナウィルス感染予防対策は、お客様が美容室を選ぶ1つの基準となりました。ホームページに記載されている感染症対策をチェックしてから、予約をする方も多いです。基本的な新型コロナウィルス感染予防対策をおこない、お客様が安心して来店していただける環境作りをしていきましょう。