ショートヘアが得意な美容師はレザーカットを取り入れてる?!再燃しているレザーカットについてご紹介

2022.10.18

ショートヘアは専門の美容師さんが誕生ほど需要が高まっています。ショートヘアを得意としている美容師さんは、シザー以外にレザーを取り入れているケースが多いです。本記事ではレザーカットのメリット・デメリット、またおすすめのレザーメーカーについてご紹介します。

1.レザーカットとは、どんなカット技術?

レザーカットとは、レザー=カミソリで髪を削ぐようにカットする技術です。シザーカットは髪に対して真っ直ぐに切れるのに対して、レザーカットは斜めに切れるため髪の断面が細く柔らかい印象になります。1990年代に流行したシャギーは、毛先に軽さを与えるカット技術として、レザーをよく使用していました。

現在はシザーカットが主流となっており、レザーカットはサブとして使用する、もしくは使用しないケースが多いです。しかし、一部のお客様からオーダーされることもあるため、レザーカット技術は覚えておくのがおすすめです。

2.レザーカットのメリット

2-1.ソフトで柔らかな質感

ソフトで柔らかく仕上がるレザーカットは、直線的なラインが苦手なお客様に喜ばれるカット技術です。毛先がランダムに細くなることで、外ハネデザインや外国人風の動きのあるデザインに適しています。

また、毛質が太くて毛量が多い悩みを持つお客様はレザーカットを取り入れることで、毛先が丸くなりボリュームダウンが可能です。コテやヘアアイロンを使ってしっかりヘアセットしなくても、自然な毛流れで決まります。

2-2.レザー1本で髪の長さがカットでき、毛量調整が出来る

シザーを使用する場合、全体のフォルムを作った後に、セニングシザーに持ち替えて毛量を減らします。しかし、レザー1本で髪の長さがカットでき、毛量調整も可能です。毛先の厚みをコントロールしたり、内側に空気感を作るなど繊細なデザイン作りに適しています。

レザーで髪を削ぐ角度をしっかり身につけると、シザーでカットするより時間短縮になります。また、シザーの開閉による手首への負担が軽くなるため、腱鞘炎が起きにくいです。

2-3.シザーとレザーを使ってカットするショートヘアが最強

Instagramでショートヘアを得意とする多くの美容師さんは、シザーとレザーを両方使用しています。特に、アウトラインと顔まわりにレザーを、フォルム作りや毛量調整はシザーを使っています。ショートヘアやボブの場合、シザーカットによって直線的なラインが出やすく、厚みが強調されやすいヘアスタイルです。

最初にレザーカットで馴染みやすいアウトラインを作った後、全体のフォルムを形成することで、ドライ後の微調整が少なく済みます。髪の自然な動きが大事なショートヘアは、レザーを使用する箇所をしっかり見極めることで、人気のへスタイルが出来上がります。

3.レザーカットのデメリット

3-1.髪を傷ませる可能性がある

レザーを使って髪を斜めに削ぐカット技術のため、シザーと比べると切り口の断面積が広く、削ぎ方によっては切れ毛や枝毛の原因になります。また、刃の切れ味が悪いと、使用中お客様の髪を強く引っ張ってしまい不快な思いをさせてしまいます。

レザーを使用する場合は、ウェットの状態で、刃の角度をしっかり確認しながら進めましょう。

3-2.刃を頻繁に交換するため以外とコストがかかる

レザーの刃は繊細なため、何度が使用すると切れ味が悪くなってしまいます。特に、毛質の太い方や毛量が多い方に使用した場合、レザーの刃がすぐにもろくなってしまい交換頻度が高くなります。レザーをサブとして使用したとしても、毎日使用する場合はこまめに交換しましょう。

替え刃に頻繁に交換することでコストは掛かってしまいますが、髪を傷ませない為にも大事です。

4.おすすめ!「フェザー社のスタイリングレザー」

1932年創業の「フェザー」は、理美容師が使用するカミソリやレザーを取り扱う大手メーカーです。美容業界でトップシェアを誇る「スタイリングレザー」は、日本のみならず世界中で人気となっています。フェザー社のレザーは4種類販売されており、自分が使いたい長さやハンドルのデザインによって異なります。

1番のおすすめは「スタイリングレザーレギュラータイプ」です。ブレイド(コームガード付)はレザーカットに慣れていない美容師も安心して使えて、ホルダーへの毛詰まりがなく、安定感が抜群です。また、ハンドル部分も持ちやすいように設計されており、優れた操作性を兼ね備えています。

レギュラータイプ以外にも、繊細な操作が可能な「スタイリングレザーショートタイプ」もあります。ハンドルの形を変えられる「フレックスハンドル」は、形状記憶ポリマーが採用されており、65度のお湯に3分つけた後、自分好みにカスタマイズ可能です。

レザーカットを駆使して、よく使用する方向けの「スタイリングレザーW」は、通常のレギュラータイプEXと、セニングタイプの2種類刃が装着できます。全てのレザーは替え刃の取り替えが簡単で、施術がスムーズにおこなえます。

レザーを使用することによって、柔らかい質感のヘアスタイルが出来上がります。この機会に、レザーを取り入れて施術の幅を広げてみてはいかがでしょうか.
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