美容師やトリマー、フローリストなどハサミを持って仕事をする職業には欠かせないシザーケース。毎日使用するものだからこそ、デザインや機能性などしっかりチェックしてから購入したいですよね。
初めてシザーケースを購入する方や、そろそろ新しいシザーケースに買い換えたい方に向けてシザーケースの選ぶポイントを解説します。
目次
1.収納するハサミの本数
シザーケースは、自分が使用するハサミの本数によって収納するデザインや重さなどが異なります。では、美容師さんは普段ハサミを何丁持っているの?何丁入るシザーケースが人気なの?などの疑問を解説します。
1-1.美容師は普段ハサミを何丁持っているの?
ハサミは大きく3種類に分かれており、デザインの基礎で使用するベースと削ぎに使うセニング、乾いた髪の毛量調整をする際に使うドライとあります。
基本的には、この3丁を使って1つのヘアスタイルが出来上がります。
東京の有名サロンで働いている美容師さんの多くは、3丁のみでデザインされており、落とした時などの予備としてもう1丁持っていることがあります。
ハサミの本数は多い程デザインの幅は広がりますが、その分重さがでてしまう為、普段は平均4丁のハサミを持って仕事をしている方が多いです。
1-2.何丁入るシザーケースが人気なの?
上記でお伝えをした、平均4丁のハサミを使用して仕事をしている美容師が多い為
4丁入るシザーケースが人気となっています。しかし、セニングの削ぎの割合をかえたい場合や、刈り上げ用のハサミなど追加で必要なこともあり5丁入るシザーケースも人気です。
ハサミを使う本数は人それぞれです。先ずは、ご自身が毎日使うハサミの本数を決めてから選びましょう。
2.素材
シザーケースに使用されている素材は大きく3つに分かれます。
2-1.本革
牛や豚など本物の皮を使用した素材です。本革の最大の特徴は、使えば使い込むほど色合いが変化していき、自分だけのオリジナルになっていくことです。高級な質感と熱に強く、合成皮革やプラスチック素材に比べると長く愛用できます。デメリットとして、汚れが付きやすく定期的なお手入れが必要となります。
2-2.合成皮革
見た目は本革の様に見えますが、動物の皮は使用せずポリウレタンや塩化ビニールを使って質感をだした素材です。本革に比べると値段が安く軽量なのが魅力です。ただし、年月が経つにつれてヒビ割れなどが進み劣化するデメリットがあります。
2-3.ポリ塩化ビニールなどのプラスチック素材
透明でスタイリッシュに仕上がる、プラスチック素材。こちらは、水で丸洗いできるので清潔に保つことができ、本革や合成皮革に比べて軽いのが特徴です。しかし、劣化するのが早い為長期期間使用するには不向きです。アシスタントの間や、定期的に交換したい方におすすめです。
3つの素材それぞれ、メリットとデメリットがあります。長く愛用するなら本革を、定期的に水洗いしたいならプラスチック素材など、ご自身の使い方を考えながら素材を選びましょう。
3.持ち方
シザーケースの持ち方にはベルトタイプとショルダータイプ、そして両方可能なタイプがあります。
3-1.ベルトタイプ
洋服のベルトのように、腰でシザーケースを支えるタイプです。自分の腰の位置に合わせてベルトの穴が調整でき、簡単に装着できます。しっかり固定されるため、カットやシャンプー中も安定感があり、動きやすいのが特徴です。
3-2.ショルダータイプ
シザーケースを、ショルダーバックのように肩から斜めがけにして支えるタイプです。肩でシザーケースを支えるため、長時間つけていても腰に負担をかけません。ただし、固定はされないため移動する度にシザーケースが少し揺れます。
3-3.2Wayタイプ
ベルトとショルダー両方可能なタイプです。金具でつけ外しをするので、簡単に交換ができます。その時の気分で、付け替えることができて使いやすく人気です。
4.デザインとカラー
仕事で毎日使うものだからこそ、デザインやカラーにもこだわりたいですよね。横が広いタイプから、縦に長いタイプなどデザインは様々です。カバンのように、その日のファッションに合わせて選択できるのが一番ですが、基本的に同じシザーケースを使用するため、どんなスタイルにも合うデザインを選ぶといいでしょう。
そのため、カラーはブラックやブラウン、ネイビーなどベーシックな色味が人気です。本革は、使い込むほど少しづつカラーが変化するので、色合いを楽しむことができます。
5.重さ
忙しい日だと1日装着しているシザーケース。ベルトタイプ、ショルダータイプ共に重さがあると腰や肩に負担がかかってしまいます。シザーケースの素材は、プラスチック素材→合成皮革→本革の順に重くなります。おすすめは程よい重さと安定性がある300g前後のシザーケースです。
シザーケースの重さにハサミやコームなどが追加されるため、重さはチェックしておきましょう。
6.お手入れ
毎日使うシザーケースだからこそ、お手入れが重要になります。特に、シザーケースの底はカットした髪が溜まりやすく、そのままだとハサミが収納しにくくなってしまいます。そのため、底が開くタイプやファスナーで両面開きにできるタイプなど、簡単に掃除ができるシザーケースを選ぶといいでしょう。
7.小物収納
ハサミ以外に、ダッカールやコームなどカットに必要な小物も一緒に収納するため、どのくらい小物が入るかチェックしておきましょう。アシスタント時にシザーケースを使用するのであれば、ブラシや手袋なども収納できるのがベストです。
メーカーによっては、電気シェーバーの収納ケースがついていたり、スマートフォンが入るポケットがついているものもあるので、普段持っておきたい小物の量も把握しておきましょう。
シザーケースの選び方のポイントについて解説しました。毎日使うものだからこそ、こだわって選びたいですよね。アーチコンセプトでは、イタリア産の上質な本革を使用し、使いやすさにこだわったシザーケースを販売しているのでホームページをご覧ください。
本記事を参考にぜひ、自分のハサミと同様に長く大切に愛用できるシザーケースを選んでください。